2023年4月20日木曜日

インプラント手術の安全性を向上する技術「サージカルガイド」の特徴と注意点

 ”インプラント手術の安全性を向上する技術「サージカルガイド」の特徴と注意点”



目次


1、歯医者さんの最新技術!サージカルガイドとは

2、サージカルガイドを使用した手術の手順

3、サージカルガイドを使うメリット

4、サージカルガイドのデメリット

5、まとめ





歯医者さんの最新技術!サージカルガイドとは?>


サージカルガイドを使用したインプラント手術は、近年、注目を集めています。

サージカルガイドとは、インプラントの手術の際に使用するマウスピースのような装置で、CTスキャンなどによって得られた精密なデータをもとに、手術前に作成されます。


このガイドを使用することにより、手術精度の向上や手術時間の短縮、患者様の負担軽減などが期待できます。

しかし、一方で、サージカルガイドを使用することによる手術費用の増加や、手術計画に一定の制約が出る場合なども存在します。

本記事では、サージカルガイドを使用することのメリットやデメリットについて、料金や安全性など、歯科医院の正しい観点で解説します。





<サージカルガイドを使用したインプラント手術の手順


サージカルガイドを使用したインプラント手術は、従来の手術と比べて、より精密な手術が可能となると同時に、手術時間の短縮や患者の負担軽減が期待できるようになりました。

サージカルガイドを用いた手術は、以下のような手順で行われます。


  1. まず、CTスキャンなどの画像診断を行います。その際、精密なデータを得るために、口腔内にスキャン用のプレートを装着することがあります。

得られたCTデータをもとに、歯科医師は手術計画を立て、手術のシミュレーションを行います。


  1. 手術前にサージカルガイドを作成します。

デジタル上でインプラント手術のシミュレーションを行い、理想的なインプラント埋入に合わせて、3Dプリンターにて作成されます。

当院では念のため、手術前に一度来院していただき、サージカルガイドの試適を行います。


  1. サージカルガイドを使用して手術を行います。

サージカルガイドを用いることで、予め決められた位置や深さに安全にインプラントを埋入することができます。





<サージカルガイドを使用することのメリット>

  1. 手術の精度が向上する。

サージカルガイドを使用することで、理想的な位置や深さにインプラントを埋入することができるため、手術の精度が向上します。


  1. 手術の安全性が向上する。

あらかじめシミュレーションを行い、サージカルガイドを用いることで、手術の際に周囲の太い神経や血管などを損傷するリスクを減らすことができます。


  1. 手術時間が短縮される。

サージカルガイドを使用することで、手術時間を短縮することができます。

そのため、手術後の治癒もスムーズに進み、患者の回復期間も短縮されます。また、手術後の痛みや出血も軽減することができます。



<サージカルガイドを使用することのデメリット>


  1. 高いコストがかかる場合がある

サージカルガイドを使用する場合、専門的な設計や製造が必要であるため、高いコストがかかることがあります。相場としては5,000円~10,000円です。

ただし、当院では、サージカルガイドの追加費用は必要ありません。


  1. 制限された手術範囲 

サージカルガイドを用いた手術は、あらかじめ計画した手順に沿って行うため、

予期せぬ状況が生じた場合には、ガイドを使用せずに手術を行う可能性があります。







<まとめ>

サージカルガイドを使用した手術は、従来の手術に比べて精度が極めて高く、正確な手術を実現することができます。また、神経や血管などの重要な組織を損傷するリスクが減少するというメリットがあります。さらに、手術時間が短縮されるため、術後の腫れや痛みが少なく、回復が早いという利点もあります。


一方で、サージカルガイドを使用した手術にはデメリットもあります。

手術前にCT撮影やシミュレーションが必要であるため、その分の費用がかかる場合があります。(当院では追加費用は必要ありません。)

また、サージカルガイドの作成に時間がかかるため、手術までの期間が長くなる可能性があります。


さらに、サージカルガイドを使用したインプラント手術は、専門的な知識と技術が必要となるため、すべての歯科医師が実施できるわけではありません。このため、サージカルガイドを使用した手術を受ける場合は、信頼できる歯科医師を選ぶことが重要です。



以上のことから、サージカルガイドを使用したインプラント手術には、メリットやデメリットがあります。しかし、正確な手術を実現するために必要な装置であることは間違いありません。歯科医師と患者が共に納得したうえで、手術方法を選択することが重要です。